【シドニー４日ＡＡＰ】ウエスタン・オーストラリア大学の研究で、肥満が寿命を短縮することが初めて証明された。

　研究の結果、オーストラリアの子供の肥満傾向がこのまま続いた場合、子供たちが２０歳になるまでに寿命は２年短縮されることが分かった。女子は男子よりもその影響がわずかに大きい。

　オーストラリアの平均寿命は男性が８０歳、女性が８４歳。研究によると、体格指数が２５～３０までの肥満のオーストラリア人の寿命は平均寿命よりも６カ月短い。体格指数が３０以上の人は寿命が３年半から４年半短い。

　「肥満が原因でオーストラリアの子供の寿命が短縮することは過去になかった。この研究結果は我々に対し、肥満問題を改善するために本格的な改革が必要だと警鐘を鳴らしている」とパースの公衆衛生擁護委員会のマイク・ドーブ教授は語る。

　統計によると、男性の５８％と女性の４２％が体重超過か肥満で、子供の４分の１がどちらか一方のカテゴリーに分類される。