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環境保護団体、日本捕鯨船から銃弾を受けたと主張

 

 【オークランド8日AAP】南極海で日本の捕鯨船団を追跡している環境保護団体シーシェパードのキャンペーン船「スティーブ・アーウィン」号のポール・ワトソン船長が、7日に日本側から銃弾を受けたと主張している。ワトソン船長は、着用していた防弾ベストの胸部に銃弾が打ち込まれたと述べている。これに対して、日本鯨類研究所(ICR)のスポークスマン、グレン・インウッド氏は、日本の捕鯨船が銃弾を発砲するなどあり得ないと、報道を否定している。

 インウッド氏は「オーストラリア連邦警察が銃弾を調べてみれば真実は明らかになる。どのような銃から発射されたのかを解明するのに、それほど時間はかからないはず。マスコミを欺こうと、ワトソン船長がでっち上げた話に過ぎない。シーシェパードは、事実を歪曲する手段を心得ている」とシーシェパードを非難している。日本側は、7日夜にシーシェパードから悪臭弾を投げ込まれたため、閃光弾で対抗したことについては認めている。

 一方、銃弾を受けたと主張するワトソン船長は、AAPの電話取材において、喜んでオーストラリア連邦警察の捜査に協力するつもりだと述べている。ワトソン船長は「昨年、日本側はシーシェパードの船に追突されたと主張した。オーストラリア連邦警察がこれについて科学捜査を行ったが、結局何の結果報告もなかった。捜査によって、追突されたのは日本の捕鯨船ではなく、シーシェパードの船だったことが判明したからだ。日本側への責任追及はなされなかった」とコメントしている。

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