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スウェーデンでオーストラリア産ウールのボイコットが広がる

 

 【キャンベラ8日AAP】オーストラリア羊毛産業の作業部会コンサルタント、ケビン・クレイグ氏らが、動物愛護活動家にわいろを持ちかけている様子がスウェーデンのテレビ番組で暴露された。豪大使館員と見られる男性も関わっていたと指摘されている。これに対して、豪政府は事件への関与を否定している。

 放映された内容によると、クレイグ氏はもう1人の男性と共に、動物愛護運動家カタリナ・リンゲハグ・エクホルムさんに、「ミュールシング」技術に対する反対意見をTV4の番組内で言わないように密かに依頼し、それと引き換えに無料でオーストラリア旅行を提供するという話を持ちかけた。クレイグ氏は「この提案については、オーストラリア政府も承知している」などと話していた。

 これについて、スティーブン・スミス豪外相は「大使館職員もしくは外務貿易省職員と見られる人物の関与が取りざたされていますが、そのような事実は聞いておりません。また、政府職員と羊毛産業とのやりとりは適切なものであり、不適切なことは一切行われていないと聞いています」とコメントしている。

 スウェーデンでは、今回のミュールシングをめぐるスキャンダルへの批判が高まっており、19社がオーストラリア産ウール製品の仕入れをストップし、スウェーデン政府も不買を推進している。

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