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メルボルンの温室効果ガス排出量、ロンドンよりもはるかに多い

 【メルボルン11日AAP】フェアファックス系各紙は11日、オーストラリアと英国の当局が発行したデータをもとに行われた研究で、メルボルンの人口はロンドンの半分であるが、メルボルンの車や交通機関から排出される温室効果ガスの排出量はロンドンよりも多いことが判明した。

 メルボルンの車、トラック、バイク、公共交通機関から排出される温室効果ガスの総排出量は年間で1100万トンの二酸化炭素に相当する。一方、ロンドンは850万トン。1人あたりの二酸化炭素排出量はロンドンが1.2トンであるのに対し、メルボルンは3.1トンだった。

 同研究はVIC州バス協会(BAV)が実施する公共交通機関サービスの改善を求める運動をサポートするために用意されたもの。BAVはメルボルンの東西のフリーウェイを結ぶトンネル建設に反対の姿勢を示している。

 フェアファックスは「ロンドンと比較すると、メルボルンは面積が広く、車を利用する住民が多い。また、ロンドンの地下鉄と異なり、電車のネットワークが各地に分散しており、長距離運行にも関わらず乗車率が低い。これが温室効果ガスの排出量に差が生じる要因」と説明した。

 また、メルボルンの電車やトラムは環境への影響が大きい褐炭から電力供給を受けている。一方、英国では黒炭、ガソリン、核エネルギーが使用されている。

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