【シドニー17日AAP】教師に対する暴力行為が増加していることから、NSW州教師連合は州政府に対し、問題のある生徒を矯正するためのサスペンション・センターの数を増やす必要性を主張した。
同連合のマリー・オハローラン会長は17日、暴力的・破壊的な行為におよぶ生徒の扱いに困っているなど、教師からの報告件数が増加しているとした。サスペンション・センターの数が限られていることから、停学処分を受けた生徒は学校に留まざるを得ないという。
ニューズ・リミテッドが入手した報告書によると、2006年9月から2007年8月までの期間に教師が暴行、あるいは深刻な脅威と判断し、報告した件数は252件。うち102件が身体的な暴力だった。
一方、ジョン・デラ・ボスカ教育相は17日、NSW州の学校の対教師暴力はまれで、その発生件数も減少していると反論した。同教育相は、政府は学校教師に対する暴力を容認しておらず、サスペンション・センターの設置や学校のカウンセラー数を増やすなどの計画が功を奏したと語った。