【シドニー18日AAP】NSW州労働組合は、公共交通機関の利用や交通問題によって通勤時間が著しく長くなることから、シドニーで働く労働者の通勤時間は勤務時間に含まれるべきと主張した。
NSW州労働組合のジョン・ロバートソン会長は、新しいテクノロジーの導入で、通勤中に1日の仕事を開始できるようになったと話す。これが実現すれば、イラワラ、セントラル・コースト、ブルー・マウンテンズからシドニーへ通勤する労働者は1カ月で1週間分の労働時間を確保することができる。
「在宅勤務に対して給与を支払う企業は多い。したがって、労働者の通勤をもっと生産性の高いものにするため、通勤時間を勤務時間に含むことは論理的である」とロバートソン氏は語る。
ロバートソン氏は、セントラル・コーストに在住する11万7000人のシドニーへの平均通勤時間は1日4時間で、長時間の通勤は労働者を疲労させ、企業の生産性に悪影響を及ぼしているとした。またロバートソン氏は、州政府や連邦政府が地方からの労働者のために高速電車を導入するまでの期間、ワイヤレスインターネット接続を電車に設置することを奨励するとした。