【シドニー24日AAP】ニューズ・リミテッド系各紙は、NSW州犯罪統計局による調査の結果、2006年度に低濃度の血中アルコールが検知され、飲酒運転で逮捕されたドライバー6841人の5分の2(約40%)が運転免許停止処分を受けずに釈放されていたことが分かったと報じた。
血中アルコール濃度が低くても、飲酒運転で逮捕されれば最低3カ月の運転免許停止と1100ドルの罰金が科せられるが、罰則なしで釈放されているケースが多いのが現状。中濃度の血中アルコールで逮捕されたドライバーの19%が罰則を受けていないことも判明している。
NSW州犯罪法10条のもと、治安判事はすでに立証済みの違法行為を撤回することが可能で、これが釈放率が高い原因となっている。釈放率が最も高かったのはシドニーのバルマン地方裁判所で、低濃度の血中アルコールで逮捕されたドライバー76人中48人が罰則を受けずに釈放された。
バンクスタウン、ニューキャッスル、カトゥーンバの地方裁判所の釈放率も高く、リストの上位を占めた。