【キャンベラ27日AAP】ケビン・ラッド首相は27日、18日間に及ぶ海外主要5カ国を訪問する旅に出発する。首相がアジア太平洋地域以外の国を訪問するのは就任後これが初めて。
今回の旅の目的は、世界的規模の金融危機に対し現地でじかに情報収集してその理解を深めること、また世界の舞台におけるオーストラリアのイメージを一新することなどである。
出発に先立ち行われた演説の中でラッド首相は次のように語っている。「経済的混乱が起こり得ない現在の状況を緩和させるために、各国首脳に対し力添えする責務の重要性を感じている。各地での決定事項はグローバル経済の今後の方向性を定めるものであり、また豪経済の未来にも影響を及ぼすであろう」
訪問地はワシントン、ニューヨーク、ロンドン、ブリュッセル、ブカレスト、北京および中国南部で、最初の訪問地であるワシントンではブッシュ米大統領の歓迎を受ける。ラッド首相はこの18日間で約4万5000キロを旅する予定。