【シドニー２８日ＡＡＰ】英国では、２歳未満が対象の咳止め薬のうち６つが販売停止となり、その他９０の薬が過剰摂取に関する警告内容を改善するために一時的に店の棚から撤去された。この件に関して、シドニーのウエストメッド小児病院のドミニク・フィッツジェラルド教授はセブン・ネットワークに対し、オーストラリアでも同様の対応が必要であると語った。

　「米や英、その他の国々の調査結果では咳止め薬に効果がないことが証明されているにもかかわらず、２歳未満の小さな子供たちに多種の薬を意味なく服用させることには疑問を感じる。咳は数日続いても自然に治まるものである。それなのに親たちは咳止め薬を与え続け、効果がないと摂取量が足りないものと勘違いしてさらに薬を与える。こうして子供たちは薬を過剰摂取させられているのだ」とフィッツジェラルド教授。

　同教授によると、子供の咳を抑えるためにはティー・スプーン１さじの蜂蜜や温かいレモン・ドリンクなど、古くから伝わる方法が咳止め薬よりも効果があるということが調査結果で分かっているという。