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ANZ銀行に環境保護団体が抗議

 【シドニー5日AAP】環境保護団体ウィルダネス・ソサエティは5日、シドニーのANZスタジアムで、タスマニアで建設予定のパルプ工場に反対する抗議運動を行った。ANZ銀行はパルプ工場への融資を検討しており、環境活動家らは同銀行のスタジアムで、融資をやめるようにと強く訴えた。午後5時30分から行われたナショナル・ラグビー・リーグ(NRL)のシャークス対ドラゴンズ戦に合わせるかのように、スタジアム外では活動家らが15×30メートルの横断幕を掲げた。

 ウィルダネス・ソサエティのスポークスマン、ヴィカ・ベイリー氏は「抗議運動の目的は、ANZ銀行がタスマニアでの森林伐採に資金協力していることを強調し、同銀行がパルプ工場に融資を検討していることに対して人々の関心を集めることです」とコメントている。パルプ工場が完成すれば、毎年450万トンの木材が消費され、300億リットルの有毒排水がバス海峡に排出されることになるという。

 ベイリー氏は「ANZ銀行には、タスマニアの人々や家族たちのために立ち上がり、政府ができずにいることを成し遂げるチャンスが与えられているのです」と続けた。なお、今回の抗議運動中に逮捕者は出ていない。

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