【シドニー7日AAP】NSW州立学校約200校は崩れかけの校舎や損壊した教室、洪水、菌、シロアリによる衛生的問題などについて苦情を申し立てていることが分かった。
ザ・デイリー・テレグラフ紙は、シドニー南部にある高校では体育館の屋根がさびて倒壊する恐れがあると報じた。また、シドニー北部のワルーンガ公立学校では、男子トイレ2つと女子トイレ2つを学生322人が共有していると保護者からの不満の声が上がっている。
学校の設備保守管理に関する調査で、修理の着工を約10年も待っていると回答した学校がいくつかあった。
NSW州政府は、州内2200校で未処理分の修理費用は1億1400万ドルから8200万ドルに減少し、今年末までに5000万ドルぐらいまで減少するだろうとした。一方、3年前に設備保守管理の調査を実施したトニー・ヴィンソン教授は、修理を完了するためにはさらに1億5000万ドルが必要と主張している。