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ラッド首相、北京大学での演説で得意の北京語を披露

 【北京9日AAP】海外主要国を訪問中のラッド首相が9日、中国に到着。4日間の滞在で最初のイベントとなる北京大学での演説を北京語で行った。

 演説の中で首相はチベット問題に触れ、中国政府はチベット仏教の最高指導者であるダライ・ラマ14世と直接対話で問題の平和的解決を目指すべきであるとコメント。10日に予定されている温家宝首相との会談でも問題に関して懸念を表する意向を示した。

 これに対し中国政府は、ラッド首相のコメントは全く根拠のないものであると反発。ラッド首相が先に発表した同様のコメントに対しても、中国政府はジェフ・レービー註中豪大使に抗議の意を伝えており、豪国内でもキャンベラの註豪中国大使を通じて抗議している。

 ラッド首相はこの演説で得意の北京語を披露。演説内では、オーストラリア国立大学で勉強していたときにはなかなか上手に漢字が書けなかったが、今はもっとひどくなったなどと冗談も交え、チベット問題に関するコメントがあったにも関わらず、会場に集まった数百人の学生たちから温かい歓迎を受けた。

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