【ブリスベン12日AAP】QLD州で問題となっているトラベストン・クロッシング・ダム建設計画に反対して、土木技師のスティーブ・ポッセルトさんが、29日間のカヤックの旅をスタートした。ポッセルトさんは、ブリスベンとメアリーバラ間をカヤックで漕ぎ進み、ダム建設による悪影響を訴えるのが目的。
QLD州政府は、州南東部に水を供給するため、ギンピー付近のメアリー川にダム建設を提案している。これに対して、環境活動家らはメアリー川に生息する希少な水中生物が絶滅しかねないとしてダム建設に強く反対している。また、農場主らも肥沃な渓谷を水没させることに反対している。
ポッセルトさんは「私を含め、多くの人々はダム建設を望んでいません。建設を止めさせられればいいのですが、少なくとも経済面や環境面での被害を食い止めたいと思っています。ダム建設の代替手段として、雨水の貯水や水の再利用、海水淡水化装置などを取り入れることもできるはず」と述べている。ポッセルトさんは5月11日にカヤックの旅を終える計画。