【キャンベラ13日AAP】ケビン・ラッド首相は13日、同国の第25代連邦総督に、QLD州総督のクエンティン・ブライス氏が就任することを発表した。1901年の連邦国家誕生以来、女性の連邦総督は初めて。9月に現連邦総督であるマイケル・ジェフリー氏に代わって正式任命される。
ラッド首相はエリザベス女王とジュリア・ギラード副首相から助言を受けた上でこの決定を下した。
女性団体は「ブライス氏が連邦総督に任命されたことで、女性はどんな夢でも目指すことができることが証明された。オーストラリアはついに21世紀へと動き出したとした」とこの決定を歓迎した。
ラッド首相は「連邦国家誕生から107年が経過した今、女性が連邦総督の地位に就く時がきた」と語った。
また、オーストラリアの共和国化に関する議論が再浮上する中、ラッド首相は「共和国化は政府にとって最優先の課題ではない。我々が取り組むべき課題は多い。しかし、政府が共和国化を目指していることは明白であり、将来的な憲法改正に関する討論は今後も続いていくだろう」と述べた。
ブライス氏はラッド首相とともにカメラの前に現れ、新たな職務に対する意気込みを語った。「私はQLD州の人口200人ほどの小さな町で育った。今、オーストラリアの女性はどんなことにも挑戦でき、何にでもなれる可能性がある。各地で女性がさまざまな職業に就いて頑張っている姿を見ることは非常にうれしい」とブライス氏は述べた。