【キャンベラ16日AAP】キャンベラにて来週行われる聖火リレーでは、チベット問題に絡んで中国とチベット各国を支援する人たちによるデモ行為が懸念されているが、混乱を未然に防ぐために、豪連邦警察(AFP)は聖火リレーの前後、特別な権限をもって警備にあたる。
この権限下では、AFPは聖火リレーを妨害しようとする人たちを探索し、ボール、卵、インク入りの風船や水の入ったバケツなど、リレーを妨げる武器になり得るような物品を没収することができるという。同様の権限はシドニー・オリンピックの際にも行使された。
また、聖火リレーを警備している中国政府の準憲兵隊に関して、2012年のロンドン・オリンピック組織委員長が「暴力団」と表現したようにその手荒な行為に批判が集まっている中、AFPは、彼らに対しても必要ならば逮捕する可能性を示唆している。
聖火リレーが行われる4月24日のキャンベラには、5000人の中国支援者たちが集まると予想されている。