【シドニー20日AAP】NSW州教育省に州内で働く教師からの転勤希望届が大量に提出されている。4月28日から新システムが導入されることになっており、システム変更前に多くの教師たちが駆け込みで転勤希望届を提出しているものとみられている。3月1日から4月中旬までの6週間に転勤希望届を提出した教師の数は624名にのぼっており、昨年の同時期にはわずか58名であった。
教員連盟は新システムの導入に反対しており、教師確保が困難な学校や地方の学校が不利益を被ることになると主張している。サン・ヘラルド紙によれば、教員連盟側はすでにストライキを実行することを投票で決定しているとのこと。マレー・オハロラン教員連盟長は「現行の転勤システムが排除されれば、一部の学校では優秀な教師を確保するのが非常に困難となるでしょう。転勤希望届の急増は、これが現実となることを示しています」と州政府の政策を批判している。
一方、ジョン・デラ・ボスカNSW州教育相のスポークスマンは、教員連盟側の主張を否定しており、「昨年は教師募集320件に対して、1万4500人からの応募がありました。地方都市ブレワリナの学校にも31名からの応募がありました」とコメントしている。