【シドニー20日AAP】新たな試みのもと、NSW州に在住する重度の障害者は今後、公共交通機関や国立公園などの政府施設を無料で利用することができる。
今年末に導入される予定のコンパニオン・カードの目的は介護が必要な人々の地域社会への参加を促進すること。
クリスティーナ・ケネアリー高齢者・障害者相は「コンパニオン・カードを使用することで、NSW州在住の障害者約2万5000人の地域社会へのアクセスが容易になる。バスや電車などの公共交通機関に加えて、特にエンターテイメントやスポーツなど分野の民間企業からの支持を得ることが予想される」と述べた。
コンパニオン・カードを提示すれば、障害者とその付き添いの介護者が公共交通機関を利用する場合、1人分のチケットのみを購入するだけで利用が可能となる。政府は200万ドルを拠出し、約2万5000人の障害者にコンパニオン・カードを発行する予定。