【シドニー27日AAP】大手保険会社ING生命が、誕生前の赤ちゃんに保険を掛けるという保険プランを発売した。これについて賛否両論がある中、ブレンダン・ネルソン野党党首は肯定的な意見を述べている。
ING生命によるこの新プランは、16歳~40歳までの女性を対象にした保険で、生まれてきた赤ちゃんにダウン症候群や二分脊椎、盲目などの障害があった場合には、最高5万ドルを支給するというもの。また、女性が子宮外妊娠や出産時に合併症を患った場合にも5万ドルが支給され、死産に対しても1万ドルが支給される。なお、保険料は女性の年齢に応じて上昇する。
ネルソン党首は、病気の子供を持つ親にとって、治療費は大きな負担となると述べたうえで、「私たちの社会には選択の自由があります。もし妊娠・出産時に起こりえる事態に保険を掛けたいという人がいるのなら、そうする自由が与えられるべきです」とコメントしている。