【メルボルン29日AAP】VIC州民族コミュニティ協議会は29日、豪に到着した難民たちは市民権取得試験に失敗することを恐れ受験を拒み、無国籍状態に陥るケースが多くなっているとコメントした。
同協議会のサム・アフラ会長によると、母国での辛い経験がトラウマとなっている難民たちは、試験に失敗するということで大きな恐怖感を感じてしまい一度落ちてしまうと再受験しない人が多いという。
同会長のコメントは、市民権取得試験で難民の不合格率が高いために、政府が試験内容の見直しを発表したことを受けたもので、アフラ会長は「適切な教育を受けていない難民たちに対して特別措置が取られるべきである」と話した。
昨年10月に導入された市民権取得試験では現在までに1286人の初受験者が不合格となっている。全体の不合格者の割合は5%であるのに対し、イラクやスーダンなど難民の不合格率は20%に達するという。