【キャンベラ5日AAP】オーストラリア医療協会(AMA)は連邦政府に対し、オーストラリアの臓器提供率を上げるために、臓器提供者が必要な費用を政府が負担することを検討するよう求めた。
今回のAMAの要求は、キャンベラの腎臓専門医のギャビン・カーニー医師が若く健康な人が政府に腎臓を5万ドルで売ることを許可すべきと発言したことを受け、決定した。
二コラ・ロクソン保健相は、政府は臓器提供率を上げるために病院の臨床システムを改革することを検討する予定とした。一方で、同保健相は「人の臓器に値段をつけることは不適切であり、財政的に苦しい人々が臓器を売る可能性のあるこの方法は適切な対策ではないと考える」と語った。
AMAのロザンナ・カポリンガ会長は、利他的な臓器提供者に関しては臓器摘出手術費用や体力が回復するまでの期間得られない収入分を政府が負担すべきとした。
現在、臓器提供を望む患者1800人中1300人が腎臓提供を望んでいる。昨年腎臓移植が行われたのはわずか343件だった。