【キャンベラ13日AAP】18歳から45歳の豪人女性1103人を対象に電話調査を実施した結果、3分の1以上の妊婦がアルコールが胎児に及ぼす影響を認識しているにも関わらず、アルコールを摂取していることが判明した。
同調査で、34%が妊娠後期にアルコールを摂取していたと回答。また、32%が妊娠を計画中にアルコールを摂取するだろうと回答した。また、約93%がアルコールの胎児への影響を認識していると回答し、81%が妊婦はアルコールを摂取すべきではないという意見を支持していたことが分かった。
小児科医のエリザベス・エリオット医師は、妊娠初期の飲酒は胎児が先天性異常を発症するリスクを高め、妊娠後期の飲酒は胎児の脳の発達に悪影響を及ぼす可能性があると述べた。
エリオット医師は「アルコールの摂取量に安全レベルはない。特に妊娠初期の大量飲酒は最悪の結果を招く可能性もある。妊娠中にアルコールを摂取しないことが最善策」と語った。
妊娠中の飲酒によって生じるリスクは妊婦の体重、年齢、健康状態などの要素が考慮されるため、個人よって異なり、予想することは難しい。エリオット医師はオーストラリアは飲酒に対して寛容な国であるため、女性のアルコール摂取量が増加している今、妊娠中の飲酒の危険性を訴えるメッセージを加えるなど国家保健医療研究委員会によるガイドラインを改定し、今年末に発行すべきと語った。