【シドニー16日AAP】親の過保護によって、自転車にさえ乗ることができない子供たちが増えていると指摘されている。
NSW州児童若者委員会のジリアン・カルバート委員長は、親たちが交通事故や不審人物を恐れるあまりに過保護になった結果、子供たちは人生における些細な楽しみや基本的な能力習得のチャンスを奪われていると指摘している。子供が木に登ったり、自転車に乗ったり、道路を渡ったりといった行為は、子供が命を落とす危険があると親たちは考えるようだ。カルバート氏は「ここ10年ほどで、子供たちが外出できる自由は非常に少なくなりました。公道で自由に自転車さえ乗らせてもらえないと子供たちは話しています」と述べている。
NSW大学およびNSW州児童若者委員会の会議で医師らは、自由を制限された子供たちの間には不安障害の発症割合が増加傾向にあると報告している。また、保護者の4分の1は子供がケガすることを恐れてスポーツさせるのを避けているという調査結果もある。