【キャンベラ19日AAP】オーストラリア・メディカル・ジャーナルに掲載された報告書で、NT準州のアボリジニのコミュニティーにおけるマリファナ使用が高い自殺率やうつ病と関連性があることが分かった。
報告書には「アーネム・ランドのコミュニティーでは、2001年以来マリファナの使用の拡大が続いており、2005年~2006年では13歳~36歳の男性の61%、女性の58%が最低週1回はマリファナを使用している」とある。豪人口全体では14歳以上の男性の24%、女性の21%が最低週1回マリファナを使用している。
報告書ではマリファナの使用がアボリジニの人々の精神面に悪影響を及ぼしていると示唆している。
精神活性物質の乱用が原因で生じた精神・行動障害のためにアボリジニが入院する確率は非アボリジニの豪人よりも4~5倍高い。また、24歳までのアボリジニの自殺率は非アボリジニの豪人女性の5倍、豪人男性の3倍だった。
同報告書の発表により、連邦政府に対し今後早急にこの問題に取り組むように求める声が上がっている。