【キャンベラ29日AAP】導入が決定しているガソリン価格監視スキームによって、ガソリン価格がさらに上昇する可能性が懸念されると連邦政府の機密文書に記載されていたことを受けて、野党側は「同スキームの導入は国民に対する詐欺行為だ」とラッド首相を非難した。
漏えいされたこの文書によると、ケビン・ラッド首相や閣僚を含む4つの省庁が新スキームによりガソリン価格が上昇する可能性を懸念しているという。野党保守連合のブレンダン・ネルソン党首は「連邦政府はガソリン価格高騰の問題に対して対策をとっているふりをしているだけ。その対応は非常に傲慢で国民生活における問題を軽視している」と連邦政府を非難した。
豪州競争・消費者委員会のグレーム・サムエル委員長は、豪国内のガソリン代高騰は世界での原油価格の上昇によるところが大きく、新スキームによって価格が下がることがあっても上がることはないだとうとした。
また同氏は、WA州では、既に実施されているガソリン価格監視スキームが価格上昇の要因になったことはないとしている。