【シドニー31日AAP】オーストラリアで児童の肥満が拡大していると叫ばれているが、最新の調査によれば、肥満は低所得家庭の子供たちの間でのみ拡大しているとの結果が出ている。
この調査の結果により、児童の肥満の問題は「誇張」されており、対策資金は児童全体を対象とするよりも、特定のグループに対象を絞るべきではないかという声が出ている。調査によれば、00年~06年までの間に、児童全体の肥満率は6%から6.8%と、わずかな上昇に留まっている。しかし、低所得家庭の男児の肥満率は5.4%から9.3%と2倍近くに増加し、女児の肥満率も3.9%から6.8%へと増加している。
シドニー大学のジェニー・オディ助教授は、児童の肥満の現状は「誇張」されていると指摘している。一方、ニコラ・ロクソン保健大臣は「肥満の問題は健康面における大きな課題であり、慢性疾患の原因でもあるため、ラッド政権の優先課題であることに変わりはない」と述べている。