【ブリスベン2日AAP】アナ・ブライQLD州首相は1日、ガソリン価格の高騰を受け、QLD州民に対し2000万ドルのガソリン補助金を新たに支給することを発表した。これにより、QLD州民はガソリンスタンドで運転免許証のバーコードを通すと、補助金を受け取ることができる。これは昨年実施した調査でドライバーは1リットルあたり8.35セントの州政府からの補助金を受け取っていないことが判明したことから決定された。
一方、今回の決定によってドライバーに支障が生じるとともに、同州への観光客数が減少するとの批判の声も上がっている。
輸送労働組合(TWU)のヒュー・ウィリアムズ会長は「QLD州と他州との間では多くの食品や製品の輸送が行われている。ドライバーは同州内で何週間も過ごすことになるにも関わらず、ガソリン補助金を受けることはできない。これはドライバーの悩みの種となるだろう」と語った。
また、連邦野党の競争政策スポークスマン、ピーター・ダットン氏は「QLD州は国内で最も人気の高い観光地の1つで、車で観光に来る退職者や家族も多い。この決定は観光産業に打撃を与える」とした。 同計画は2009年4月までに導入される予定。