【キャンベラ5日AAP】米・民主党の大統領候補指名争いでバラク・オバマ上院議員が勝利を収めたことについて、ケビン・ラッド首相は「同氏は親豪的であり我々の良き友人になるであろう」とコメントした。
オバマ上院議員は米・民主党内の候補者指名レースで長期にわたりヒラリー・クリントン氏と戦ってきた。今後は共和党のジョン・マケイン候補と11月に行われる大統領選挙で対決する。
ラッド首相は「オバマ議員はインドネシア在住時にシドニーを行き来しており、わが国に対しとても友好的である。マケイン議員も米軍で長く従事した経験を持っているが、彼の父親は過去の戦争でオーストラリア周辺を担当していたと聞いている」と述べ、どちらが大統領に選ばれることになろうとも今回の選挙に高い関心を寄せていると語った。
また、ジョン・ハワード前首相が昨年、オバマ氏が勝利すればテロリストが喜ぶであろうとコメントしたことに関して、ラッド首相は「素晴らしい歴史を持つ民主党に対してテロ・グループの興味を引き合いに出して表現するとは非常に残念である」と述べた。