【シドニー10日AAP】専門家はヘッドフォンを使用して音楽を聴く人々に対し、難聴などの回復不能なダメージを引き起こすリスクがあるため、音量を下げるように勧告した。
今回の勧告は、連邦政府が1,000人を対象に実施した調査結果で、国民の3分の2が音楽を聴くときにヘッドフォンを使用し、またその60%が危険な音量で聴いていることが判明したことで発表された。
ハービー・ディロン教授は、調査結果には「懸念要素が含まれる」とした。また、同教授はオーストラリア国内の難聴の最大原因は大音量で聴くことであり、長時間大音量で音楽を聴いていると、長期にわたり難聴に苦しむことになると語った。
また同調査では、18歳~34歳までの人々の約半数が最低1週間に1回は騒音がする建物内でヘッドフォンを使用して大音量で音楽を聴いていると回答している。
オーストラリア聴覚学協会大使のジョン・ダーシー氏はヘッドフォン使用時の適切な音量は腕を伸ばせば届くくらいの距離にいる人が叫ばなくてもその話し声が聞こえる程度とした。