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ダライ・ラマ14世、シドニーに到着

 【シドニー11日AAP】チベット仏教最高指導者であるダライ・ラマ14世が11日早朝、シドニーに到着した。同氏は5日間、シドニーのオリンピック・パークにて教義を行う。

 ケビン・ラッド首相が訪問先の日本、インドネシアより帰国するのが15日夜のため、今回は首相とダライ・ラマ14世との会談は見送られたが、ラッド首相とジュリア・ギラード副首相が不在中に首相代行を務めるクリス・エバンズ移民相とスティーブン・スミス外相は同氏に会う予定。

 ラッド首相は今年初旬、中国軍隊による流血弾圧が行われているチベットの状況について、ダライ・ラマ14世と直接対話を行うべきと中国政府に呼びかけ、同政府の強い反発を受けた。

 豪チベット評議会のキャンペーン担当であるサイモン・ブラッドショー氏はフェアファックスに対し「ラッド首相は、チベット問題の平和的解決に向けた中国・チベット両政府の直接対話を支持する意向を表明したにも関わらず、今回ダライ・ラマ14世と会う機会がないとは非常に残念である」と語った。

 ダライ・ラマ14世は16日にオーストラリアを出発する。

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