【ブリスベン11日AAP】カンタス航空とジェットスター航空が先日発表したオーストラリア-日本路線の縮小によりQLD州の観光業界は大きな打撃を受けることが懸念されているが、同州観光省は、今後は中国や韓国といった日本以外のアジア諸国に狙いを定め、これらの国々からの観光客誘致で生き残りを賭ける。
QLD州のデズリー・ボイド観光相は来週にも中国へ向かい、同国の航空会社に対して中国-QLD州間を往復する路線の新規運航及び既存のフライトの便数増加を呼びかける。
ボイド州観光相は「州の観光業界活性化のために、QLD州乗り入れを希望する航空会社を探し出し、それらを招致する後押しをアンナ・ブリー州首相より受けた。国際・国内路線を削減する会社があっても、その他にQLD州に乗り入れたいとする航空会社はあるはず」とコメントした。
同州の観光省は、州政府からの緊急補助金も含め800万ドルを受け取った。これらは今後、QLD州への観光客誘致のために航空会社が行うキャンペーン活動などに提供される予定。