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昨年の馬インフルエンザ発生の報告書が提出される

 【シドニー12日AAP】昨年、オーストラリア国内で馬インフルエンザ(EI)が確認され、競馬業界などが大打撃を受けたが、これに関して元高等裁判所裁判官のイアン・カリナン氏が38の推奨事項などを含んだ報告書を提出。同氏はこの報告書のなかで、豪検疫検査局の管理体制の甘さを非難した。

 今回の件で、馬インフルエンザ検査で最初に陽性反応が出た馬はシーズンごとに北半球と南半球とを移動して種付けを行う種牡馬で、オーストラリアの繁殖時期に合わせて日本から豪に連れ戻されたとされている。この馬は豪入国後すぐに、豪検疫検査局の管轄であるシドニーのイースタン・クリーク検疫所に移送された。

 トニー・バーグ連邦農林相は12日、連邦政府はカリナン氏が提案した推奨事項をすべて受け入れる予定であるとした。

 昨年8月に確認されたこの馬インフルエンザ騒動の影響で、競馬業界は10億ドル以上の損害が出たとされている。

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