生活

「F1はもういらない」 開催市が契約延長しない見通し

 【メルボルン18日AAP】自動車の世界選手権であるF1(フォーミュラ・ワン)のオーストラリアン・グランプリが毎年行われているVIC州のポート・フィリップ市は州政府に対し、2010年で期限が切れるF1開催に関する契約の延長をしないよう要請した。

 F1開催費用に関しては、同レース運営組織のCEOであるバーニー・エクレストン氏に支払われる秘密のライセンス料も含めて、毎年着実に増えており、2006年には4100万ドルにも達した。しかしながら、そういった出費の裏で、レース観戦の観光客収入やレースが世界中でテレビ放送されることでメルボルンの知名度上昇など、VIC州はF1の恩恵をしっかり受けていた。

 ジャネット・クリブス・ポート・フィリップ市市長は「14年間F1を開催してきて、レース中の騒音や開催期間中の不便性など、市民はもううんざりしている」とし、レースによってVIC州やオーストラリア全体が大きな利益を受けているとは思えず、経済・社会、環境的見解からもF1レースは必要ないとした。

この記事をシェアする

その他のオーストラリアニュース記事はこちら