国際

豪政府、捕鯨禁止を推し進める姿勢示す

 【キャンベラ23日AAP】ピーター・ガレット環境相は、23日にサンチアゴで開催される国際捕鯨委員会(IWC)の会議で、オーストラリアは捕鯨活動の禁止をさらに推し進める姿勢を示すとした。
 
 80人が出席する今回の会議では、今後の商業捕鯨再開の可能性に関する議論が行われるが、メンバーの中で意見が二分することが予想される。オーストラリアは捕鯨活動に対し強固に反対しているため、日本のいわゆる科学調査捕鯨が原因で普段は良好な豪日関係に緊張が高まっている。
 
 ガレット環境相はオーストラリアはこの難局を打開するための外交的解決策を模索する努力を続ける一方で、会議では強硬な改革案を提出していくと述べた。オーストラリアは会議で、鯨の保護による経済的利益を示す新研究、気候変動が原因で鯨が直面している損害、鯨にリスクが生じない捕鯨調査の可能性などに関する協議を期待している。

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