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小麦の独占販売に終止符 小麦産業崩壊の危機

 【キャンベラ23日AAP】連邦議会で23日、窓口を一本化して小麦を海外へ独占的に販売してきたこれまでの体制に終止符を打つための法案が可決し、農業経営者は同日、国会議事堂に集まり、この新市場体制を導入すれば、小麦産業は崩壊する恐れがあると激しく抗議した。
 
 国民党は同法案に反対の意を示したが、自由党から支持を受けたことで同案は可決された。同日、同案に対する修正案が下院で受理された。
 
 NSW州の農業経営者、ジョック・マンロー氏は、新市場制度を導入すれば今後3年で小麦の生産量は現在の半分の1000万トンへ激減するだろうとした。「これは今までにない最も致命的で卑劣な法律。オーストラリアの農業部門に暗黒の時代が到来した」とマンロー氏。
 
 農業経営者たちは国民党に対し、次期連邦選挙で自由党との議席争いに全力を尽くすように要求し、自由党との連立に関する提案を拒否するように促した。

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