【キャンベラ30日AAP】オーストラリア医療協会のロザンナ・カポリンガ会長は、報告書によると公立病院制度は危機的状況に陥っているとした。また、カポリンガ会長は、ラッド政権は救急治療制度を改善するための努力を十分に行っておらず、報告書はその問題の大きさを示していると語った。
カポリンガ会長は「報告書は豪政府に対する警告。公立病院の設備や収容能力は大幅にかつ恒久的に拡大されなければならない。これまでの医療に関する政府の発表では救急治療の問題に十分取り組むことはできないだろう」と語った。
カポリンガ会長は政府に対し公立病院のベッドを準備するための30億ドルの資金を要求。会長によると、最低3750床のベッドが必要とされ、病床利用率は85%以下であるべきという。
人口増加や高齢化と慢性疾患の増加によって病院制度は困難な状況に陥っている。カポリンガ会長は、無理な医療制度が医師、看護士、そのほかの医療スタッフに大きな打撃を与えることを懸念しているとした。