【メルボルン２日ＡＡＰ】緊急事態に直面しながらも緊急通報用電話番号の０００番（トリプル・オー）に電話を掛けた子供たちを表彰する「２００８年緊急通報ちびっ子ヒーロー表彰式」が２日、行われた。

　２日に行われた表彰式ではＶＩＣ州在住の子供たち２０人が表彰を受けた。その１人であるテーガン・ダドレーちゃん（１２）は昨年、病気で学校を休んで家にいた時、複数の男たちが家の裏へ回っていくのを見た際に瞬時の判断で浴室に身を潜め、そこから０００番に電話を掛けた。彼女は緊急通報へ電話を掛ける方法を学校で習ったという。

　その他にも、３歳のノラ・オプリス君は、今年のイースター中に母親がてんかんの発作で倒れた際に警察と救急隊員に連絡を取った。緊急サービス通信庁（ＥＳＴＡ）のクリスティン・ウォールさんはノラ君の通報を振り返り、「小さいのにとてもしっかりしていた」とコメント。「少し理解しがたい箇所もあったが、ノラ君から住所を聞き出すのを急かさなかった。そうすると彼が、お母さんが床で寝ていると教えてくれた」と述べた。ノラ君は母親から緊急通報への掛け方を教えてもらっていた。

　過去１２カ月間で約１８６万件の緊急通報がＥＳＴＡに寄せられた。