【アデレード4日AAP】SA州産業裁判所は4日、14カ月間にわたって不当賃金でシェフを働かせていたレストラン経営者に対し、約4万3000ドルの支払いを命じた。
元シェフのスミット・クマールさんは、本来ならば少なくとも週751ドルの給料が支払われるべきだったにも関わらず、わずか250ドルの給料しか支払われていなかったうえ、退職年金や税金の支払いを自己負担するように言われていたという。
裁判所は、レストランの経営者であるラフル・チャウハンに対して、利息3000ドルを含めた計4万2819ドルをクマールさんに14日以内に支払うよう命じている。
労使問題の擁護人を務めるラルフ・クラーク氏は「クマールさんは、雇用主によって搾取されている何万人もの外国人就労者のうちの一人に過ぎません。とりわけサービス業においてこれが顕著です」とコメントしている。