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米軍、豪軍兵に神経ガスの実験を計画していた

 【シドニー6日AAP】東西冷戦中、米軍がQLD州最北部地域において、豪軍兵士に致死性神経ガスを使用しようとしていたことが明らかにされた。

 新たに機密解除された国防省および首相官邸の書類によれば、1960年代に、米政府が当時のホルト豪政権に対して、VXおよびGBの二種類の致死性神経ガスの実験使用を許可するように求めたという。この米軍の秘密計画の中には、豪軍戦闘部隊200名に空中から爆撃したり、化学兵器を噴きかけるといった内容が含まれていた。実験はQLD州最北アイアン・レンジの熱帯雨林で行われる予定だったとみられている。

 当時、ホルト政権下で政府高官を務めていたピーター・ベイリー氏は、米国側からの要請によって豪政府は驚愕したという。ベイリー氏の知る限りでは計画は実行されず、国際法に違反する武器であったため、計画は秘密になっていたと述べている。

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