【シドニー7日AAP】アトピー性皮膚炎を患う子供がその後喘息を発症するリスクは約2倍であることが研究結果から分かった。
今回の研究はこの種の研究としては最大規模で、アレルギーがどのように発症するかを正確に把握することを目的に、タスマニア出身者8500人の過去の記録が調査された。
「ジャーナル・アレルギー・臨床免疫学」に掲載されている研究結果から、アトピー性皮膚炎がアレルギー発症の最初の段階で、最終的に花粉症や喘息などそのほかの関連症状を発症するという説が有力とされるている。
子供のときにアトピー性皮膚炎を患っていた人は児童期に喘息を発症、あるいはその後新たに喘息を発症する可能性が高い。また、児童期から中年期にかけて喘息が継続的にみられる人もいる。
国際的な統計によると、全てのアレルギーの発症率が特に子供の間で着実に上昇している。しかし、専門家はその原因を裏付ける根拠をいまだ見出していない。衛生レベルが高くなったことで、アレルギー誘発物質にあまりに敏感に反応してしまうことがその原因という説もある。