【シドニー7日AAP】ケビン・ラッド首相をはじめとする政治家や児童保護団体など、各方面で物議を醸している少女ヌード写真の被写体となった少女が7日、自宅前でコメントを発表した。
問題となっているのは「月刊アート・オーストラリア」7月号の表紙で、オリンピア・ネルソンちゃん(11)が6歳の時に撮影されたヌード写真が掲載された。写真の撮影者はオリンピアちゃんの母親である写真家のポリクセニ・パパペトルーさん。
「問題となっている写真は私のお気に入りのひとつであり、表紙を飾ったことを誇りに思う」とオリンピアちゃん。ラッド首相が写真について「嫌悪感を覚える」とコメントしたことについては「傷ついた」と述べた。また、彼女の父親で芸術評論家のロバート・ネルソンさんもこの日、オリンピアちゃんとともにインタビューに応じ、「あれは芸術作品であり、児童性愛者を刺激するような要素は何もない。人々は児童ヌードとなると冷静さを欠いてしまう」と述べ、今回オリンピアちゃんのヌード写真を掲載したことについて、「危険を冒す価値があった」と話した。
月刊アート・オーストラリアの関係者たちはオリンピアちゃんのヌード写真掲載に関して、写真家ビル・ヘンセン氏の児童ヌード写真が警察によって押収されたことに対する抗議の意味を込めているとした。