【シドニー9日AAP】出場間際にひざの手術を受けたにもかかわらず奇跡的にもアテネ五輪で5位入賞を果たしたハードル走のジャナ・ローリンソン選手(25)が足指の故障のため、北京オリンピック出場を断念した。
同選手は17歳の時に世界ジュニア陸上選手権で400M走と400Mハードル走で金メダルを獲得して以来、喜びと悲劇の陸上人生を送ってきた。長男のコーネリアス君が生後8カ月のときに開催された昨年9月の世界陸上選手権で1位になったものの、そのとき既に足指に痛みを感じており、矯正外科手術も今年1月に受けた。
「痛みなしで朝起きて、トイレに歩いていったのがいつだったか思い出せないくらいの古傷」とローリンソン選手。
ローリンソン選手は胴部にクマバチの入れ墨をしており、彼女はこれを見て「不可能なことは何もない」と奮起してきた。「今後も前向きでいるよう心がけ、北京オリンピック以降の新しい挑戦に向けて努力していきたい」と、苦悩の決断をしたにもかかわらず将来に向け明るいコメントを述べた。