【ブリスベン1日AAP】北京オリンピック出場が決まっていたにもかかわらず、暴行事件を起こして出場停止となったバタフライ種目のニック・ダーシー選手(21)が、慈善活動のためにQLD州で行われる水泳大会への参加を表明している。
26日にQLD州サンシャインコーストで開催される慈善イベント「アイランド・チャリティ・スウィム」では、参加者がムールーラバとマジンバ間の11キロを泳ぐことになっており、100名ほどが参加する。ダーシー選手のほか競泳選手2名も参加し、このルートを往復する予定で、すでに募金は1万ドル集まっているという。なお、イベントで集められた募金は地元の特殊学校2校に贈られることになっており、合計10万ドルの募金が見込まれている。
ダーシー選手はイベントへの参加が楽しみだと語り、今週、学校を訪問している。「みんないい子たちです。彼らの力になれるのは良いことです」とダーシー選手。
ダーシー選手は、北京オリンピック出場が決定した直後、コモンウェルス競技会の金メダリストの競泳選手、サイモン・コーリーさんに暴行を加えた罪で起訴され、オリンピック出場権を剥奪された。今年12月にこの事件の予備審理がシドニーで行われる予定で、ダーシー選手は罪状に抗弁するものとみられている。