【キャンベラ3日AAP】オーストラリア・雇用契約のもと、雇用者は5万人のアボリジニとトレス諸島民を採用するように奨励される予定。また、雇用者は訓練水準に達しているアボリジニやトレス諸島民を採用することに同意する見通し。
連邦政府は実地研修に参加するアボリジニやトレス諸島民に対して短期集中訓練コースを提供する予定。ケビン・ラッド首相は100日以内に具体的な計画を立てることに積極的な姿勢をみせ、今年末までにはその計画を発表するとした。また、オーストラリア一の富豪でフォーテスキュー・メタルズの社長であるアンドリュー・フォレスト氏は、各地の企業に対してアボリジニの採用を促した。
フォレスト氏は「アボリジニの人々が将来就く予定の産業部門の短期コースを設置することは長い間求められていたこと。今回それが政府によって実現する見通しが高い」と語った。
ラッド首相は、今回のフォレスト氏の案を歓迎するとともに、アボリジニのリーダーが同案へ支持を示したことを喜びを表明した。ラッド首相は「政府のみによるプログラムでは失敗する恐れがあると思った。だからこそ、アボリジニのリーダーや大手企業との間の強固なパートナーシップを築く必要があった」と語った。