【シドニー6日AAP】チベット解放を訴えるテレビCMが、今月8日の北京オリンピック開会式の放送前後に流される。
CMを作成したのは政治的活動団体「ゲット・アップ」と豪州チベット委員会で、CM費用は数万ドル。豪系チベット人女性が民族衣装を身にまとい、瞑想のポーズを取りながら「ラッド首相、チベット問題解決を訴えるまで北京を離れないで」と訴えている。
豪州チベット委員会のポール・バーク氏は、中国はチベット問題に対し何の解決策もないままオリンピックを向かえることになり、このままではチベットの状態はますます悪くなるとしたうえで、「五輪開会式に出席する各国首脳が何も言わなければ、中国政府はチベットの現状について世界が認めたと解釈するであろう」と述べた。
ゲット・アップと豪州チベット委員会はこのCMのテープをラッド首相にも送った。