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NSW州 干ばつ被害の影響 地方から都市へ拡大

 【シドニー17日AAP】NSW州の第一次産業相のイアン・マクドナルド氏は、干ばつはNSW州の約3分の2の地域に影響を及ぼし、家庭は食品の価格高騰に頭を悩ませているとした。

 干ばつ宣言を正式発表している地域は先月よりわずかに拡大し、65%から66.2%となった。また、「現状に満足」と発表している地域はNSW州のわずか15.3%で、先月の14.1%から上昇した。

 マクドナルド氏は、農業経営者は今年の作物の生産量に対して依然として楽観的な見方を示しているが、十分な生産量を獲得するためにはこの春平均以上の降水量が必要とした。「先月7月に適度の降水量を獲得した地域はNSW州の東部の3分の1のみ。残念ながら同州の地方各地に拡大する干ばつ被害を軽減するには十分な降水量ではなかった」とマクドナルド氏。

 同氏によると、干ばつは地方住民だけではなく都市住民にも多大な影響を与えているという。「マレー・バリーなどのかんがい農業地域では水の利用性が著しく低いため、累積的影響が出る。スーパーの店頭に並ぶ米などの食品価格に影響が及ぶだろう」 とマクドナルド氏。

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