【シドニー20日AAP】シドニー西部パラマタで、警備員が強盗犯人に向け発砲するという事件が発生。犯人は逃走したが、その直後にオーバーン病院に搬送され死亡した男性の死因は胸部銃創であり、警察はこの人物が犯人の1人ではないかとみて調べを進めている。
19日午後6時20分ごろ、シドニー西部パラマタのジョージ・ストリートにあるナショナル・オーストラリア銀行で、警備員が乗った現金輸送車が到着した際、拳銃を持った覆面姿の2人の男が近づいてきて現金を盗もうとしたが、銀行内で警備員が発砲したため2人は走り去った。犯人の1人が逃走用の車に駆け寄った時、道路の反対側にいた警備員がこの犯人に向かって発砲。犯人グループは現場を立ち去った。
警察は「この時、警備員が発砲した銃弾が犯人の胸部に当たったものと確信している」とした。
その直後の午後7時ごろ、オーバーン在住の男性(25)が親戚によってオーバーン病院に搬送されたが到着後すぐ死亡。20日午前中に行われた検死の結果、死因は胸部銃創であった。
強盗犯人が逃走に使用したとされる車は事件後、パラマタの7キロ南にあるベララで発見されたが、全焼していた。また、発砲事件に関する逮捕者は今のところいない。