【シドニー2日AAP】NSW州全土の学校で教師たちによる2時間の職場放棄ストライキが行われたが、これに関してモリス・イエマNSW州首相は、「このストは親や生徒たちに迷惑をかけるだけで、無責任な行動である」と非難した。
NSW州教員連盟は年間5%の賃上げを要求しているのに対し、政府側は公共職の賃上げに2.5%の上限を課した。イエマ首相はシドニーでレポーターに対し、「教員たちは今年1月に4%強の賃上げを受けている。企業労使協定(EBA)の契約は今年末まで有効である」と話した。
また、旧制度では、人気のない勤務地で勤続した教員は転勤地希望を提出することができたが、新制度で廃止となった。同連盟は2日のストで、これに関しても抗議の意を表明した。
イエマ首相は、新制度施行により人員不足に陥っている学校があるという話を否定。現在のところ、50人ほど採用希望者がいるとしたうえで、「多くの臨時教員が正規採用を狙っている。新制度は、この要求を満たすものである」と話した。