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ラッド首相の妻、利害衝突を避けるために慈善団体を閉鎖

 【シドニー13日AAP】ケビン・ラッド首相の妻テレーズ・レイン氏の設立した慈善団体が、利害の衝突が生じる可能性があるという理由から、今年5月に閉鎖されていたことが明らかになった。レイン氏は以前にも、自身が経営していた人材紹介会社『インゲウス』を同じ理由で手放している。

 フェアファックス系各紙が伝えたところによれば、レイン氏は対麻痺者のための慈善団体『レイン基金』を閉鎖しており、理由はこの事業が最終的に政府の承認もしくは資金を必要とすることになるのを懸念したためだという。

 レイン基金は、レイン氏の父親が第2次世界大戦中の飛行機事故で下半身付随になったことが、設立の発端となっていた。組織幹部には、元自由党幹部ウォーウィック・スミス氏や、環境保護活動家フィリップ・トイン氏、マイケル・イーガン元NSW州財務大臣などが名を連ねていた。現在、基金の試験プロジェクトの一部が、別の慈善団体によって引き継がれているという。

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