【シドニー1日AAP】 シドニー中心のマーティン・プレイスに立ちはだかるホームレスのテント集団を巡り、シドニー市とNSW州政府は責任を押し付け合っている。
昨年12月以降、シドニー市、州政府ともに路上生活者らを移動させようと数度にわたって試みたが、テントの数は増える一方だ。
シドニー市のムーア市長は1日、NSW州政府を公然と非難した。同市長は「ホームレスは違法でない」と述べ、シドニー市に路上生活者を移動させる権限はないと主張。州政府に対し、最近まで公営住宅として使われていたザ・ロックスのビル“シリアス”を再開するよう求めた。
ベレジクリアン州首相はこれに対し、家族・コミュニティサービス省の職員は41回も路上生活者の移動を試みたが、これを拒否する路上生活者もいるとして、「シドニー市が解決策を見いだすべき」と断言した。これまでにおよそ60人が定住用の住まいに移動している。
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