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シドニーのホームレス問題 市と州対立

【シドニー4日AAP】  シドニーのムーア市長は3日、マーティン・プレイスなどに作られたホームレスによるテントの集落について見逃すつもりはないとの見解を示すとともに、州政府に対し、長期にわたり滞在できる場所が提供されなければ、ホームレスの人々がこれらの場所から動くことはないと説明した。

 

一方、ムーア市長と会談したNSW州警察のフラー本部長とNSW州のゴワード社会住宅相は、ムーア市長に対し、ホームレスの問題のために立ち上がり、解決するよう求めたが、ムーア市長は、市からの要求をリストにまとめて州政府に渡したことを明かし、これらの要求が満たされなければ行動を起こすつもりはないと対抗した。

 

ゴワード社会住宅相は、ムーア市長からの突き放しについて、驚くとともに残念だとした上で、「州政府が行動を起こすとすれば、まずは法廷に出向くことになる」と述べ、そうなった場合、弱者であるホームレスの人々に立ち退きが命じられるとして、「それは誰も望まないことだ」とコメントした。

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